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PDFアクセス解析――Adobe API方式の導入方法は? 他のやり方は?

サイトのPDFの閲覧状況をページ単位で把握する仕組みをAdobe社が提供しています。使い勝手はどうでしょうか? 別のやり方はないのでしょうか?
PDFアクセス解析――Adobe API方式の導入方法は? 他のやり方は?

PDFのアクセス解析ツールをAdobe社が提供

従来のWebアクセス解析では、PDFファイルのダウンロード回数ぐらいしか情報を取得できませんでした。PDF内のどのページを見たか、ページ滞在時間、ページ遷移などの情報は得られませんでした。HTMLページでは当たり前にできる、こうしたアクセス解析・アクセスログ取得ができないことに、多くのWeb関係者は不満に思っていました。

この不満を解消できるツールを、Adobe社は2020年に発表し提供を始めました。それは、Adobe PDF Embed APIと呼ばれるものです。多くの機能がありますが、ここではWebアクセス解析やアクセスログ分析に役立つ機能に注目したいと思います。

Adobe PDF Embed APIを使うと、サイト閲覧者のWebブラウザ上にPDFを表示できます。HTML内に埋め込んだ、このAPIを呼び出すコードが実行されると、サーバ側でPDFをレンダリングしてブラウザに表示します。閲覧者側で別のWebブラウザを開いたり、PDFビューアを実行するわけではありません。APIを呼び出したブラウザ(のウインドウのタブ)内にPDFが描画されます。ブラウザの他の表示やヘッダーの表示はそのままなので、違和感なく表示できます。

Adobe PDF Embed APIで表示したPDFについては、Adobe Analyticsと連携することで、PDF内のページごとのアクセス解析をしたり、独自のアクセスログを取得できます。

Adobe PDF Embed APIの情報源はこちら
Adobe社公式ページ(英語) 「Adobe PDF Embed API」
https://developer.adobe.com/document-services/apis/pdf-embed/
Adobe blog 「Adobe Analytics上でのPDF分析機能の紹介」
https://blog.adobe.com/jp/publish/2020/12/14/dx-csm-2020-11-acrobat-aa

HTML変換で、もっと手軽にPDFアクセス解析を実現

Adobe PDF Embed APIとAdobe Analyticsで可能になったPDFのアクセス解析ですが、これってPDF専用のアクセス解析ツールを導入することに近いです。HTMLのアクセス解析とPDFのアクセス解析の二本立てになるわけです。これだと作業が増えるし、解析が複雑になるおそれがあります。

Adobe PDF Embed APIもAdobe Analyticsも、Adobe社の独自仕様のものです。現在は無料提供のAdobe PDF Embed APIですが、「将来的にサービス体系が変わる可能性もある」とAdobe社は明言しています。サービスの終了や有料化の可能性も考えておかないといけません。

PDFのアクセス解析をする、もっとシンプルな解決方法はないのでしょうか? やりたいのはPDFのページ単位のアクセス解析やアクセスログの収集です。サイト閲覧者はPDFを見たいわけではなく、見たい情報がたまたまPDFという方が大多数でしょう。それだったら、PDFをHTMLに変換してサイトに公開したらどうでしょうか?

PDFをHTMLに変換、しかもPDFの“見た目”どおりにズレることなく表示。さらに手順がすごく簡単なPDF→HTML変換ツールがあるとしたら、どうでしょうか?

お気づきですね? PDFファイルのままでアクセス解析しようするから、問題が複雑怪奇になっているのです。PDFをHTMLに変換してWebサーバにアップロードして、利用者にはHTMLページを閲覧してもらえばよいのです。

この条件を満たすPDF→HTML変換ツールが、弊社のBuildVu(ビルドビュー)です。オフィス文書のPDFはもちろん、ビジュアルの多い雑誌のPDFを見た目通りのHTMLに変換できます。建築図面や機械図面のようにズレが致命的になるPDFも、正確にHTML化できます。縦書きやルビ(ふりがな)のある日本語のPDFにもきちんと対応しています。

BuildVuは、PDFのページごとにHTMLを生成します。したがって、いまお使いのアクセス解析ツールでページことの解析ができ、WWWログにはページごとのアクセスログが残ります。

PDFファイルを入力すると、BuildVuが変換してHTMLファイル群(HTML、CSS、JavaScriptなど)を出力します

いますぐオンライン変換で試してみましょう

PDFをHTMLに変換してサイトに載せると、大きく3つのメリットが生まれます。

  1. 使用中のアクセス解析ツールが使えます
    いま使っているHTML用のアクセス解析ツールで、(PDFだった文書の)ページごとのデータ取得と解析ができます。たとえば、Google AnalyticsやWWWアクセスログ分析ツールをお使いなら、それがそのまま使えるということです。解析用のタグの埋め込みも同じようにやれるので、いままでのノウハウを生かせます。
  2. 新規ツールやノウハウ学習が不要です
    PDF専用の解析ツールを導入したり、使い方を新たに勉強する必要がありません。BuildVuは有料ツールですが、変換結果はHTMLなどの静的ファイルです。つまりHTMLに変換済みのデータについて、サービス終了で表示できなくなったり、後から使用料を追加請求されることがありません。
  3. HTMLはSEOに有利です
    いまだにSEOの点では、PDFよりHTMLページの方が有利です。アクセス解析に基づいてコンテンツ内容を修正するなどの積極的なSEOもやりやすくなります。

PDFも残しましょう

PCなどに保存してオフラインで見たいとか、印刷したい利用者もいます。そういう方のために、「PDFファイルのダウンロード」ボタンを用意しましょう。表示するのはHTML、保存と印刷はPDFという役割分担がお薦めです。

そんなにしっかり変換できるの?――と、思いますよね? そこでPDF→HTML変換ツールBuildVuは、機能の確認用のオンライン変換サービスを提供しています。お使いのPDFを使ってご自身で変換していただけますので、本番で使うのと同じようなPDFで変換テストができます。もちろん無料です。

  • オンライン変換サービスの詳しい手順は、こちらをご覧ください

PDFからHTMLに、いますぐ変換するツール――ズレなく正確に、縦書きも

  • PDFの検索エンジン対策(SEO)については、こちらをご覧ください

PDFのままではSEOに限界――HTML5/SVGに変換すれば超楽・超改善

  • PDFのコピー禁止、漏洩防止などのセキュリティ対策については、こちらをご覧ください

PDF閲覧は許可・ダウンロードは禁止――HTML5/SVG変換してブラウザ表示する新手法 

企業や役所のみなさま、Web開発会社・Webプログラマのみなさま、BuildVuを使ってPDFのアクセス解析をしてみませんか? PDF→HTML変換の代表ともいえる変換ツールBuildVuなら、正確な変換と付属ビューアによる快適な閲覧ができます。お手持ちのPDFファイルをオンライン変換して、ぜひご自身でお確かめください(無料。メールアドレスなどの登録は不要です。末尾の手順もご覧ください)。

BuildVuについて

BuildVuは、雑誌や図面などをHTML5/SVGで“見た目”どおりに表示するツールとして20年以上の実績があります。PDFからHTML5/SVGへの変換ツール、HTML5/SVGビューアは、ぜひBuildVuにお任せください。
PDFからHTML5/SVGへの変換入門は、こちらをご覧ください

ぜひ今すぐにBuildVuで、あなたのPDFファイルをHTML5に変換してみてください。変換と専用ビューアでの閲覧をこちらからお試しいただけます(メールアドレスの登録不要、無料です)
BuildVuオンラインコンバーター※1
https://www.idrsolutions.com/ja/online-pdf-to-html5-converte

※1 開発元のIDRsolutions社の提供するサービスです。

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