【SDK選び】PDFアプリ開発は、"親"PDF方式? "脱"PDF方式?
PDF関連のアプリ開発には、PDFをネイティブに扱う"親PDF方式"と、HTML5に変換してブラウザベースで処理する"脱PDF方式"の2つがあります。それぞれのメリット・デメリットと、最適なSDKの選び方を解説します。

PDF関連のアプリ開発には、PDFをそのまま扱う「親PDF方式」と、PDFをHTML5などに変換してからブラウザベースで処理する「脱PDF方式」の2つのアプローチがあります。どちらを選ぶかで開発工数やユーザー体験が大きく変わるため、プロジェクトの要件に合った方式を見極めることが重要です。この記事では、2つの方式の違いと、それぞれに適したJava開発ライブラリー(SDK)を紹介します。
PDFアプリ開発の主流は"親"と"脱"の2方式
もっと楽に、あるいは効率的にPDFがらみのアプリ開発を進めたいと思いませんか? 現在のPDF関連アプリ開発は、大きく(1)親PDF方式(しんPDF方式)と(2)脱PDF方式(だつPDF方式)に分けることができます。
(1)親PDF方式(しんPDF方式)
PDFをそのまま扱うアプリ開発です。従来から続くPDFアプリ開発の王道ともいえます。アプリ内ではPDF規格に対応したコードを記述します。PDFの表示やPDF内テキストの検索などの機能もアプリに組み込むことが多いでしょう。
(2)脱PDF方式(だつPDF方式)
アプリ内外でPDFを他のフォーマットに変換して、アプリ内ではPDFを意識することなく処理を記述するアプリ開発です。例えばアプリがPDFファイルを読み込む際にHTML5に変換し、以降はWebブラウザ系のツールを使って表示や検索の処理を記述します。
親PDF方式は従来からの開発手法なので安心感があります。そもそもPDFファイルのまま扱う必要がある用途では、この方式しか使えません。
ただし惰性で親PDF方式を続けていると、大きく損をします。デメリットも受け入れる必要があるからです。親PDF方式は「二重開発」という宿命的デメリットがあるからです。例えば表示機能では、テキスト/HTML系とPDF系の2系統のビューアを組み込む必要が出るでしょう。検索も同様に2系統の検索機能を組み込まないといけません。
脱PDF方式は比較的最近の開発手法です。WebアプリのようにHTML親和性の高い分野では、すべてのデータをHTMLに片寄せすることで、コードの二重開発をなくして開発効率を上げられます。
PDFアプリ開発の2方式を身に付けると強い
アプリ開発はお得意様の意向に合わせて進めるので、この案件を親PDF方式で進めるか脱PDF方式で進めるかを自分たちで決めることはできない? もちろんそういうことも多いでしょう。それ以前に、親PDF・脱PDFのどちらを選択するのがよいかは、案件の内容を分析してみるまで判断できないこともあるでしょう。
つまり開発会社として、あるいは担当するプログラマーやシステムエンジニアとしては、親PDF方式も脱PDF方式も扱えるようにしておくことが有利です。
PDFを表示・抽出・変換するJava開発ライブラリー(SDK)
JPedal(ジェイペダル)
- JavaアプリでPDFを表示・検索
- 高機能PDFビューア提供(Adobe社 Acrobat Reader相当)
- 注釈やメタデータの抜き出し・加工
BuildVu(ビルドビュー)
- PDFをHTML5やSVGに変換
- 高機能HTML5/SVGビューア提供(Adobe社 Acrobat Reader相当)
- 図面も雑誌もズレない変換精度
JDeli(ジェイデリ)
- 14種類の画像フォーマットを変換
- ImageIOからの置き換えが容易
- 画像ファイルのPDF化にも対応
弊社の扱うJPedalは親PDF方式のための開発ツールです。BuildVuは脱PDF方式のための開発ツールです。両方とも英IDR Solutions社が開発しており、似た操作感で開発を進められます。PDFの表示(ソースコード付属のビューア)や検索機能も、両製品でほぼ同じように扱えます。
おまけ(1)
お悩み マイクロソフトOffice(Word、Excel、PowerPoint)やCAD(AutoCAD、Jw_CADなど)の複数フォーマットを扱う必要があって困っています。
お答え BuildVuを使って、脱PDF方式で解決できます。MSオフィスもCADソフトもPDF出力の機能を持っています(あるいはPDFへの変換ツールも存在します)。各フォーマットからPDFに変換して、BuildVuでHTML5/SVGに変換することで、脱PDF方式と同様の流れに持って行けば、開発工数を下げられます。
おまけ(2)
お悩み PDF内に多様な画像フォーマットが貼られていて困っています。
お答え JDeliを使うと、簡単に画像のフォーマット変換・加工・処理ができます。PDFには多様な画像フォーマットを貼り付けられるので、アプリ側でも多様な画像フォーマットに対応しないといけません。建材や電材の紙カタログ・電子カタログ制作支援ツールでは、PDF内の画像を入れ替えたり、抜き出す機能も必要でしょう。弊社の扱うJDeliはPDF内の画像ファイルやメタデータなどを抜き出したり変換したり加工する開発ツールです。最新のHEICやWebP、マルチページTIFFを含む14種類の画像フォーマットに対応しています。
PDFアプリ開発ツール(SDK)をお探しのみなさま、効率のよい開発作業のためにJPedal、BuildVu、JDeliがきっとお役に立つことと思います。これら3製品は無料で試用していただけますので、まずはお試しのうえ、ぜひ導入をご検討ください。

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