PDFってこうなってる? 実践でPDFの内部構造を学ぼう Part 6:パスで図形を描こう
「Part 4: 白紙のPDFページを自作する」で示したように、PDFはストリームオブジェクト内にある一連のコマンドを使って描画されます。これらのコマンドを通じて、PDFビューアーはページ上に表示される全コンテンツを描画する方法を理解できます。この記事では、グラフィックコマンドを探究し、ページ上に数本の線を描画するPDFをテキストエディタで作成します。
「Part 4: 白紙のPDFページを自作する」で示したように、PDFはストリームオブジェクト内にある一連のコマンドを使って描画されます。これらのコマンドを通じて、PDFビューアーはページ上に表示される全コンテンツを描画する方法を理解できます。この記事では、グラフィックコマンドを探究し、ページ上に数本の線を描画するPDFをテキストエディタで作成します。
この一連の記事は、PDFの仕組みを実践的に学ぶための学習記録です。PDFを作成するための基本的な要素から説明を始め、最終的にはテキストエディタとバイナリエディタを使って、簡単な「Hello World.pdf」ファイルを自作できるようになることを目指しています。完成したPDFファイルは、同僚や友人に自慢できる成果物になるでしょう。PDFがどのように機能するかを、手を動かしながら学んでいく実践的なツアーになることを意図しています
前回はテキストエディタを使ってPDFファイルの構造を作る方法を学びました。今回はさらに一歩進んで、実際にPDFを作ってみましょう。ただし、最初に作るPDFには一つだけ問題があります。それは、実際には機能しないということです。でも心配しないでください。Acrobat PDFビューアが、問題の原因を特定するためのヒントとなるエラーメッセージを表示してくれます。このエラーメッセージを手がかりに、機能するPDFファイルを作るための基礎を学ぶことができるのです。用意するものはテキストエディタと、バイナリエディタ(16進数エディタ)だけ。私はHxDというバイナリエディタを使用しています。
Part 1で学んだPDFの基本構造の知識を土台に、Part 2ではさらに踏み込んでPDFファイルの内部構造を探究します。ヘッダー、ボディ、クロスリファレンステーブル、トレーラーという4つの主要セクションの役割と内容を詳しく解説し、特にオブジェクトを格納するボディ部分に焦点を当てます。PDFの高度な構造の理解を深めることで、ファイル操作の自由度を高めましょう。
PDFからHTML(HTML5やSVG)に変換するツールはたくさんあります。でも性能や機能は大きく違います。最新の情報を元に、最もよいもの、最も適するものを選ぶためのチェックポイントを紹介します。
PDFファイルから何を読みとりたいですか?
JPedal を利用すれば、PDFファイルからテキストを読んだり、画像を抽出したり、表やグラフ、フォーム、添付ファイルを表示したり、メタデータにアクセスしたりすることができます。