PDFの表示が始まるまでが遅い! なぜ? 対策は?

ネットのPDFの表示開始までに時間がかかる不満を聞いたことはありませんか? これはダウンロード完了まで表示が始まらないのが原因です。PDFの“見た目”そのままのHTML5/SVGに変換してネットに載せれば問題解決。すばやい表示を実感できます
PDFの表示が始まるまでが遅い! なぜ? 対策は?

PDFに不満を持つ人が増えていることにお気付きですか? パソコン&光回線というリッチ環境よりも、スマホ&携帯電話回線の低速で従量制や上限ありというネット利用者が増えたことで、以前よりもPDFのデメリットが気になるのです。

具体的には、ネットのPDFの不満の代表は「PDFの表示が始まるまでに時間がかかる」というものです。

ダウンロード完了まで表示できないPDF

テキストファイルなら、ダウンロードを開始した冒頭部分から順に表示することで、最後までダウンロードする前に表示を始めることができます。画像・写真なども、このような処理で、すばやく表示が始められる画像フォーマットがあります。

ところがPDFでは、1ページ目の冒頭のデータから順にファイルに収める形式と、データをファイルのどこに収めてもよい形式の両方があります。前者はリニアライズドPDF(Linearized PDF)と呼ばれており、この形式のPDFの場合には、PDFファイルを全部ダウンロードする前に表示を始めることができます。幸いにも、主要なウェブブラウザ、ウェブサーバはリニアライズドPDFに対応しています。ページ数が多いのに、1ページ目がすばやく表示されるのは、この形式のPDFだったのでしょう。

後者だと、一般的にはダウンロードが完了しないと表示を始められません。PDFは全部リニアライズドPDFに統一すればいいのですが、アプリの多くがリニアライズドPDF出力に対応していないのです。実際、ネットのPDFを確認してみると、リニアライズドではないPDFがかなり多くあります。

このPDFはリニアライズドPDFなのか、このアプリの出力はリニアライズドPDFなのかを見分けるのは簡単です。Windows PCでは、PDFをAdobe Acrobatで開き、「ファイル」→「プロパティ」で表示される「概要」欄を見てください。「Web表示用に最適化」という項目が「はい」ならリニアライズドPDFです(下図・上)。「いいえ」なら違います(下図・下)。図で示したように、マイクロソフトOfficeはリニアライズドPDF出力に対応していません。

最適化の欄は「はい」なので、リニアライズドPDF

MacOSでPagesから出力したPDFのプロパティです。Webページ用に最適化の欄は「はい」なので、リニアライズドPDFです。

マイクロソフトOfficeはリニアライズドPDF出力に対応していません

Windows 10でマイクロソフトWordから出力したPDFのプロパティです。Webページ用に最適化の欄は「いいえ」なので、リニアライズドPDFではありません。

“見た目”そのままのHTML5/SVGに変換して根本的解決

さて、ネットで使うPDFには別の問題もあります。それは、おいおい紹介することにしましょう。それより、もっと未来志向なやり方で問題を解決しませんか?

BuildVuを使ってPDFファイルをHTML5/SVGに変換してサイトにアップすれば、すばやい表示を実現できます。BuildVuはPDFのページデザインを崩すことなく、“見た目”そのままにHTML5/SVGに変換するツールです。PDFのページごとにHTML5/SVGを生成するので、原理的に、見たいページを最短時間で表示できるのです。

ウェブの新しい有力テクノロジーHTML5/SVGを使って、ネットに公開している情報を、もっとユーザに喜んでいただけるように進化させましょう。

BuildVuについて

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