BuildVu 2020.07 Release Notes

Release date: 14th July 2020
Next BuildVu release: 25th August 2020

英語版のリリースノートへのリンク

このリリースは、ファイルサイズの削減という点で重要なリリースです。画像とフォントにおいて機能強化がされました。
デフォルト設定で、写真の多いPDFでは、変換されたドキュメントの全体的なファイルサイズが平均で70%以上縮小されました。
詳細については、以下を参照してください。

機能強化：

[HTML-3387] – SVGでイメージをクリップし、JPGを使用してファイルサイズを縮小
これは、BuildVuでのイメージ生成に対する大きな変更です。

イメージをあらかじめクリップしてPNGファイル(アルファ透明度をサポートするため)として書き出す代わりに、BuildVuはクリップされていないJPEGイメージを書き出してSVGでクリップするようになりました。

これにより、SVGテキストモードで生成される画像のファイルサイズを大幅に削減することができました。これにより、我々の試験環境ではPDFファイルの画像サイズが平均80%以上縮小されました。

この変更により、特定のPDFでファイルの小さなサブセットに白い線がより目立つようになる可能性があります。
詳しくはこちらをご覧ください。

古いソリューションに依存している場合は、構成オプションで引き続きサポートする必要があるかどうかを右のサポートボタンからお知らせください。

[HTML-3391] – サブセット埋め込みフォント
フォントには、ファイルで使用されるグリフのみが含まれるようになりました。これにより、ファイルサイズを大幅に削減できます。

[HTML-3378] – 必要なフォントの数を減らし、テキスト出力を改善する
複数のフォントで同じ基本フォントファイルを再利用するPDFファイルは、生成されるフォントの数が大幅に削減されます。この変更により、複数のグリフが同じフォント内で共通の抽出値を共有する場合の抽出値も改善されます。

これは、抽出値を再マッピングして正しい外観を得るのではなく、テキストブロックを分割して新しいフォントを作成することによって実現されます。

HTML-3391と組み合わせることで、生成されたフォントのファイルサイズは、我々の試験環境ではPDFファイルで平均75%以上減少しました。

[HTML-3385] – SVG変換におけるテキストクリッピングの実装
SVGへの変換時にBuildVu-SVGがテキストクリッピングをサポートするようになりました。

[HTML-3389] – 変換されたHTMLコンテンツに表示されないリンク
テキスト内のハイパーリンクの正規表現検出の改善

修正された問題：

[HTML-3392] – SVGシェイプテキストがSafari 13で表示されない
Safari 13で発生する、最初のページのロード時にシェイプテキストが表示されない可能性があるリグレッションの回避策を追加。

[HTML-3159] – 不適切なUnicode範囲を使用した文字
サロゲート範囲内にあるために疑問符として誤って表示された文字を修正します。

[CORE-3614] – 画像の合成に関する問題（透明でなければならないが不透明に見える）
マスクコードに渡されないブレンドを修正

[CORE-3636] – /MediaBox 値が顧客ファイルで正しく読み取られない
変換を妨げる例外を修正

[CORE-3646] – CFFテーブルのFontMatrixがOTFフォントに正しく適用されない
大きく描画されるフォントを修正

[CORE-3617] – 非常に大きな画像でのスムージングの使用を制限することにより、メモリの問題を回避
非常に大きな画像を含むファイルでOutOfMemoryErrorを防止

[HTML-3313] – テーブルデータが不足しているため、フォントが出力されない
フォント内に十分なデータがない場合にシェイプテキストとして描画することで修正

[HTML-3280]  [HTML-3281] – カスタマーファイルで漢字が重複する
テキストクリッピングを実装したSVG変換で修正

[HTML-3292] – テキストがボックスからはみ出す
テキストクリッピングを実装したSVG変換で修正

[HTML-3361] – BuildVu変換により隠しテキストが表示される
テキストクリッピングを実装したSVG変換で修正